観葉植物
夏の虫対策~虫よけ効果のある植物5選
夏は虫がたくさん出現します。家の中にまで嫌な虫が入ってくることもあり、殺虫剤などで対策されていると思います。実は、植物の中には虫が嫌がるにおいを発するものがあり、置くだけで虫よけ効果を発揮してくれるのをご存じでしょうか。この夏はオシャレに嫌な虫対策をしてみませんか?今回は虫よけになる植物とその育て方をご紹介いたします。
1.レモングラス
レモングラスはイネ科のハーブで、見た目はすすきのように細長い葉を持ちます。爽やかなレモンの香りを放ちますが、そこに含まれる成分に虫が嫌う作用があります。タイ料理などの香り付けとして使用されていたり、リラックス効果もあるため、アロマテラピーとしても利用されていたりと、さまざまな用途で活躍してくれる植物です。
効果のある虫
蚊、ハエ、ダニ、ゴキブリなど
育て方
苗や種からでも育てられる、比較的育てやすいハーブです。日当たりを好むため、窓際など日がよく当たる場所に置いてあげましょう。水はけの良い土壌を好み、水やりは土が乾いたら鉢底から流れ出るまでたっぷりあげます。また、定期的に刈り込むことでより香りが強くなるので、剪定も大切です。2.ラベンダー
鮮やかな紫色の花とリラックス効果のある香りで有名なラベンダーですが、人間にとっては癒しの香りでも虫にとっては不快な香りとなり、虫よけの効果があります。ドライラベンダーにしてポプリを作れば、クローゼットや引き出しに入れて虫よけにすることもできます。
効果のある虫
蛾、ノミなど
育て方
北海道などの寒冷地でない場合は暑さに強い品種を選ぶと良いでしょう。日当たりと風通しの良い場所に置き、水はけの良い土に植えこんであげるようにしてください。特に風通しの良い場所に置くと 病気にかかりにくくなります。また乾燥に強いため、水やりは控えめにするようにしましょう。品種にもよりますが、基本的には4〜7月あたりに花を咲かせます。花がら(*1)や黄色くなった葉はこまめに取り除いてあげると美しい状態を保てます。
(*1)咲き終わってしおれた花のこと
3.ローズマリー
ローズマリーは中海沿岸地方原産の常緑性低木のハーブです。また料理に使うことができるためキッチンハーブとしても人気があり、鉢植えでも育てやすい種類です。乾燥させてポプリを作ったり、ハーブティーとしても楽しんだりすることもできてとても実用的な植物です。
効果のある虫
蚊、ハエ、蛾、ゴキブリ
育て方
日当たりと風通しの良い場所を好むため、置き場所には注意しましょう。水はけの良い土を好み、多湿に弱く、乾燥気味に育てるほうがよい植物なので水やりは控えめにしてください。ローズマリーは、白や青紫などの小さな花を咲かせます。基本的には5~11月に開花しますが、環境がよければ年間を通して花を楽しむこともできます。種から育てる場合、発芽に時間がかかるので、初心者の方は苗から始めるのがおすすめです。
4.ミント
とても育てやすいハーブの一つです。ただし、庭などに植えてしまうと手に負えなくなることもあるので、鉢植えで育てるのがおすすめです。清涼感のある香りは、料理やお茶などにも使えて便利です。ミントはペパーミント系とスペアミント系に分かれており、香りの系統も異なるため好みのものを選ぶと良いでしょう。
効果のある虫
蚊、アリ、ハエ、カメムシ
育て方
半日陰でも育ちますが、基本的には日当たりの良い場所に置いてあげる方が、香りが強くなります。また風通しの良い場所に置くことも大切です。ミントは乾燥を嫌うため、土が乾かないように気を付けましょう。土を保湿性の高いものにするのも良いです。また成長が早いため、広がりすぎないように定期的に刈り込みを行いましょう。肥料をあげると香りが弱まることもあるので必要ありません。
5.シトロネラゼラニウム
ススキのような細い葉が特徴で、レモンに似た香りを放ちます。モスキートプラントとも呼ばれその名の通り、蚊を寄せ付けないという効果があります。生の葉は臭みがあるものの、乾燥させたものは料理やアロマテラピーなどに使われます。また、デオドラント効果もあるため、お部屋の消臭にも効果があります。
効果のある虫
蚊、ハエ、ダニ
育て方
日当たり、風通し、水はけの良い場所で育てます。暑さには強いですが、寒さには弱く、過湿も苦手です。そのため、水はけの良い土壌を選ぶようにします。葉に触れると香りが強くなるので時々葉をこすってあげると効果的です。ただし、葉で手を切ってしまうときがあるので、手袋を付けてお手入れすると安心です。
まとめ
今回ご紹介したものは香りの強いものばかりのため、ご自身の好みの香りを探してみるのも良いかもしれません。おしゃれで可愛く虫よけができるので、ぜひ一度チャレンジしてみてください。