胡蝶蘭
胡蝶蘭(コチョウラン)の育て方は?長く花を楽しむための育て方やお手入れ方法
フォーマルな贈り物としてよく利用される胡蝶蘭。
胡蝶蘭はマレーシアやフィリピンなどの亜熱帯の地域に自生する植物ですが、本来は熱帯雨林などの大きな樹木や岩に気根を張り、空気中の水分を求めながら呼吸をする植物です。
胡蝶蘭は花の豪華さ、手入れの手軽さ、ラッピングの種類の豊富さ、また花の色で変化する花言葉などから様々な用途のギフトとして選ばれます。
今回はそんな胡蝶蘭を長く楽しむための育て方やお手入れ方法をお伝えいたします。
胡蝶蘭はどんな場所に置けばいいの?
胡蝶蘭の置き場所で大切なことは「風通しの良さ」、「適切な温度」が大切です。温度や湿度について順番にご説明します。
温度
胡蝶蘭は20~25℃程度が最適です。暑さにはある程度までは耐えますが、あまりに高温になる場所では枯れてしまうので注意してください。 一方で寒さには弱く、10℃を下回ると枯れてしまう場合があります。 窓際は日光が当たりますが、温度変化が大きい夏場や冬場は注意してください。
湿度
胡蝶蘭は亜熱帯の地域に自生している植物のため、鉢の中の湿度は70%程度が最適ですが、湿度が高すぎると鉢の中が蒸れてしまい、根腐れを起こしますので、必ず風通しのいい場所を選びましょう。 エアコンや空調の近くに置くと、管理に適した温度帯でも、乾燥して枯れてしまうことがありますので、湿度が50%以下になる場合は、霧吹きなどで湿度を補うようにしてください。
日当たり
胡蝶蘭は日光を好む植物ですが、直射日光は葉焼けを起こし、葉が茶色く変色してしまいますので、レースカーテン越しの遮光された日光が当たる場所が良いでしょう。
胡蝶蘭の水やりは?
胡蝶蘭を長く楽しむためには、水やりの頻度や量に注意してください。水やりのタイミングやコツを伝授いたします。
水やり
胡蝶蘭の水やりは水ゴケやウッドチップが乾いたタイミングで与えてください。 胡蝶蘭を置いている場所によって変わりますが、前回の水やりから2~4日ほどで乾き、水気を感じなくなります。 その時は20℃前後の水を水ゴケやウッドチップが満遍なく濡れるように与えてください。 鉢の下に溜まった水をそのままにしてしまうと、根腐れを起こし枯れる原因となりますので、溜まった水は必ず捨ててください。 水コケやウッドチップに湿り気がある状態で水を与えた場合も同様に枯れてしまいます。 乾いていることをしっかりと確認いただいてからお水を与えてください。
まとめ
華やかなギフトラッピングと飾られた胡蝶蘭は、数日間はラッピングされた状態で楽しんでいただけますが、胡蝶蘭の花持ちをよくするためには、ラッピングを外して通気性を良くした方が良いでしょう。 通気性のいい場所を好む胡蝶蘭ですが、その一方で乾燥はとても苦手です。 胡蝶蘭の葉の裏と表に霧吹きで葉水をすることで、潤いを与えてください。 この際、花や蕾に水が掛かると小さい茶色いシミが発生してしまうので、胡蝶蘭の花や蕾を避けるようにしましょう。 置き場所などの環境を整え、水やりや湿度など日常のお手入れをしていただければ、胡蝶蘭を1ヵ月以上お楽しみいただけます。 胡蝶蘭をお受け取りになられましたら、ぜひ参考にしてください。次回は、鑑賞後の胡蝶蘭について お話しいたします。