マナー
意外と知らない!?お墓参りのお花の常識
もうすぐお盆ですが、田舎に帰ったときにはお墓参りに行かれる方も多いのではないでしょうか。
お墓参りに行くときにはお花をお供えしますが、意外と知られていないのがそのルールやマナーです。
親戚や目上の方とお会いする場面もありますので、お盆までに覚えておきたいですよね。
ぜひ、今回の記事をご参考いただければと思います。
お盆にお供えするお花のマナー
・花の本数
お供えする花の本数は奇数が良いと言われています。お墓前の花立は思いの外細いことがあります。無理やり入れると茎が圧迫されて傷み、少な過ぎるとうまく飾れない場合もあるため、花立の大きさにも合わせて、3・5・7本あたりがおすすめです。
・花の色味
お墓参りの花の色味はあまり派手なものでない方がいいと思われがちですが、実際は色味が華やかになっても問題ありません。3本の場合は白、黄色、紫。5本の場合は、白、黄色、紫、赤、ピンクの5色で飾られることが一般的です。ただし、故人が亡くなってから日が浅い新盆・初盆の場合は、白を基調とした淡い色でまとめた花をお供えするようにしましょう。
・左右対称
お花をお墓前にお供えするときは、必ず左右対称になるようにしましょう。見栄えが良くなるということと、不変や永遠、極楽浄土を表しているとも言われています。
お供えに適した花・適さない花
・お墓参りにはタブーの花
①とげのある花(バラ・アザミなど)
バラなどに代表されるとげのある花は、お墓前には不向きです。とげは、ケガや死を連想しやすいため、控えたほうがいいと言われています。
②つる性の花(アサガオ・クレマチスなど)
つる性の植物は思わぬ方向へと広がっていってしまう場合があります。隣の墓への迷惑なども考えると控えたほうがいいでしょう。
③毒のある花(スイセン・スズランなど)
先ほども述べたように、死をイメージさせる花は墓前のみならず、お供えには不向きとなります。毒性のある花は、見た目にはわからないものも多いので、注意するようにしましょう。
④花粉が付きやすい花(ユリなど)
ユリの花粉は、服などにつくと落とすのが大変です。墓石についた場合も、汚れが落ちにくくなり手入れが大変になるので避けたほうがいいでしょう。ただし、故人がユリを好んでいた場合などには、花粉の入っている袋であるやくを取り除いて飾るという方法もあります。
・お墓参りにおすすめの花
①菊
仏花として最もポピュラーな花が菊です。悪い気を払うとして昔から使われてきました。花持ちが良いため、長く飾っておけるという点でもお供えには最適と言えます。
②カーネーション
母の日のイメージが強いカーネーションですが、実は仏花としてもよく用いられています。見た目もフリルのようでかわいらしく、色も豊富で花持ちが良いので、お供えの花として選ばれています。
③リンドウ
濃い青や紫の花が目を引くリンドウですが、夏が開花最盛期ということもあり、暑さにも強いためお墓のお供えの花としてよく選ばれています。
④ホオズキ
お盆と言えばホオズキを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。形が提灯に似ていることから、故人がお盆にあの世から帰ってくるときの目印として使われると言われています。このようなエピソードからもお盆にぴったりの花と言えます。
まとめ
今回はお盆に飾る花のマナーやルールについてご紹介させていただきました。ただし、今回は一般的な場合のご紹介であり、地域や宗教、それぞれの家族によっても異なる場合もあるのでご注意ください。しかし、どのような場合であってもお盆は故人を偲び、故人のことを思いながら過ごす時間です。ぜひ故人のことを思い浮かべながら、花を選んでみてください。