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観葉植物の天敵!イヤ~な害虫の駆除方法
観葉植物を育てていると気になるのが害虫です。虫が湧いて不快なのはもちろんのこと、植物を病気にさせることや、最悪の場合枯らせてしまうということもあります。
今回はそんな害虫の駆除方法や予防法についてご紹介いたします。大切な観葉植物を守るためにもしっかりと害虫を退治していきましょう。
観葉植物と害虫
観葉植物につく害虫は、植物に害を与える害虫と、害はないものの不快な不快害虫の2種類あります。特に害を与える方の害虫は植物を病気にさせてしまう恐れもあるため早めの対処が必要です。特によく発生する害虫について紹介していきます。
・ハダニ
ハダニは、ダニのように小さなクモの一種です。葉の裏に寄生し、葉から養分を吸い取る害虫です。乾燥した場所を好み、高温になると活発に活動します。そのため梅雨明けから9月ぐらいまでが繁殖期で大量に発生することもあります。ハダニに吸われたところは白い斑点のようになり、そのまま気づかずに放置すると葉の全体が白っぽくなり、ひどい場合は葉が落ちて枯れてしまうこともあります。
【対処法】
ハダニは水に弱いので植物全体を水につけて洗い流す方法が一番効果的です。ハダニの発生を防ぐためにも、日ごろから葉の裏に霧吹きを使って水をかけてあげるとよいでしょう。密集した枝葉を剪定して、風通しを良くすることでもハダニを防げます。ただしあまりにも大量に発生してしまった場合は、薬剤に頼りましょう。
・カイガラムシ
カイガラムシはその名の通り貝殻状の物質で覆われている虫で、観葉植物の枝や茎、葉など様々な場所について養分を吸汁する害虫です。樹液を吸い取られると植物の成長が阻害されて枝枯れを起こすこともあり、ひどい場合は衰弱して枯れてしまうこともあります。また、カイガラムシのふんは、葉が黒い粉で覆われる「すす病」を発症させる恐れがあります。
【対処法】
カイガラムシは成長するごとに殻が厚くなり、成虫になると薬が効かなくなるため、幼虫のうちに対処しておきましょう。成虫になってしまった場合、ブラシでこすり落とすか、水圧の強いホースで水を当てて吹き飛ばしましょう。大量に発生してしまった場合はもう枝を切り落とすしか方法はありません。駆除した後も再度発生しないかよく観察しましょう。
・コバエ
コバエは直接観葉植物に影響を与えることはありませんが、大量に発生すると不快な害虫です。特に、観葉植物に発生するコバエはキノコバエというハエが多いです。キノコバエは有機肥料や腐葉土をエサにしており、土に卵を産み付ける習性があります。また、水回りに発生するチョウバエにも要注意です。有機物の多い湿った場所を好み、受け皿の水に産卵します。
【対処法】
キノコバエは土に産卵し、幼虫は2週間ほど土の中で生活します。そのため、コバエが気になりだしたら鉢から2~3センチの土を取り除いて表土を無機質な素材(赤玉土や化粧石など)に替えて様子を見ましょう。また、受け皿に水がたまったままにしておかないようにし、土も乾燥気味にしておく方がよいでしょう。
害虫の予防方法
・観察する
よく観察することによって、観葉植物の変化に気づくことかできます。葉裏や茎、枝分かれしているところなど隅々まで見るようにしましょう。水やりをするタイミングで観察してみてください。
・土を調べる
植物の観察も大切ですが、土からの発生も多いので土もしっかり見ておきましょう。買ってすぐ虫が発生する場合は、元々の土に虫がいたということも多いです。また、枯葉などを放置しているとそこから害虫が発生することもあるのでこまめに取り除くようにしましょう。
・置き場所を考える
空気の流れの悪い場所や、高温の場所を好むカイガラムシは夏の閉め切った部屋などで大量に発生してしまうことがあります。長期外泊などの場合は特に置く場所に注意しておきましょう。
・水やりの仕方
忙しくしていても受け皿の水をためっぱなしにすることはやめましょう。また、月に1度は植物全体に水をかけてあげると、ほこりや汚れも取れて清潔に保てます。葉の表裏を優しく拭いてあげるのも効果的です。
まとめ
観葉植物を部屋に飾ることで癒しを求めていたというのに、害虫が発生して不快な気持ちになってしまっては本末転倒です。例え、害虫が発生してしまったとしても、対処法はありますので焦らずに駆除しましょう。普段からお手入れを欠かさないようにしていれば、大切な観葉植物は守ることができます。また、害虫が付きにくい観葉植物もございますので、ご興味のある方はぜひTHE GOOD FLOWER JAPANまでお問い合わせください。