How to
「フィカス・バーガンディ」の上手な育て方と日常のお手入れ方法
艶のある黒い葉が魅力的なフィカス・バーガンディ。赤い新芽と黒い葉のコントラストが美しく、別名「クロゴム」とも呼ばれています。シックでモダンな印象の植物なので、モノトーンや大理石などのクールなお部屋のインテリアのコーディネートにオススメです。フィカス・バーガンディは丈夫な品種であるデコラゴムノキという植物から派生して生まれた品種のため、育てやすく手のかからない植物と言われています。耐陰性や耐暑性が高いため初心者でも育てやすく、幹が柔らかいため針金を使って好みの形にできるのでこれまで植物に触れてきた方でも楽しめます。また、健康を祈る花言葉がついているためご新築祝や開店祝、感謝を伝える時のギフトとして贈る方も少なくありません。
基本情報
フィカス バーガンディ
学名・Ficus elastica ‘Burgundy’
- 科目
- クワ科
- 属名
- イチジク属(フィカス属)
- 原産地
- インド北東部、マレー半島、ブータン
- 別名
- ブラックフィカス、クロゴム
- 英名
- burgundy
- 花言葉
- 健やか、永遠の幸せ
- 誕生花
- -
フィカス・バーガンディについて
フィカス バーガンディは東南アジアの熱帯雨林地域が原産の植物です。湿度が高く、温度も高い地域が原産地のため、暑さに強く、多少日当たりが悪くても育つ丈夫さを持っています。スコールなどで雨が良く降る場所でもあるため、水はしっかりと与えてください。自生地では20~30mほどの大きさまでに成長することもありますが、鉢植えで管理し、剪定や植え替えで調整が可能です。
- 耐寒性2
- 耐暑性8
- 耐陰性6
フィカス・バーガンディを育てる環境
置き場所
室内
ゴムの木なので基本はあたたかい日光と風通しのいい場所を好みます。直射日光を避けたレースカーテン越しの柔らかい日光を当ててください。日の入らない場所でもある程度は問題ないですが、艶のある黒い葉が日照不足により緑に変色してしまうこともありますのでなるべく日が入る窓際に置きましょう。寒さと乾燥には弱いため、年間を通してエアコンの風が直接当たらないようにし、冬場は冷気が伝わりやすい窓際から少し離した場所に置いてください。屋内での生育はホコリや虫が付きやすいです。屋外での生育なら雨で落ちますが、室内だとそうはいきません。葉水を毎日行いホコリや小さい虫を落とし、落ちにくいようなら柔らかい布で拭きとってください。見栄え良くし、害虫病の予防にもなりますので、必ずチェックしましょう。
屋外
フィカス・バーガンディはあたたかい場所を好みます。春~初秋の季節は屋外での生育も可能ですが、最低気温が10℃を下回る秋~冬に関しては屋内に移動させる方がいいでしょう。日差しと気温が強く高くなる真夏は直射日光が当たらないように軒下に移動させるか遮光ネットを使用して葉焼けが起こらないようにしてください。屋内から屋外へ移動させる場合、はじめは半日陰になる場所に出し、徐々に屋外の環境や日差しに適応させていきます。屋外から屋内に移動させる場合も徐々に環境に慣らしていってあげた方がいいでしょう。急な環境の変化は植物にとってはストレスとなり、葉を落としてしまい植物を弱らせてしまいます。葉落ちしてしまった場合は急な環境の変化にストレスを感じているため起こる現象です。直射日光が当たらないようなあたたかい場所に置き様子を見てください。根や幹が元気ならまた新芽が出てきます。
温度
フィカス・バーガンディの適正温度は20~30℃、耐えられる温度は5℃となり寒さに弱い植物です。暑さには強いですが、35度以上の暑さには耐えられず生育が遅くなります。気温は10℃以上になるようキープしていただいた方がいいでしょう。また、10℃を下回るような秋から冬の間は室内であれば冷気が伝わりやすい窓から離し、屋外であれば室内に移動をさせてください。室内生育で室温が10℃下回る場合は、プチプチや発泡スチロールで防寒していただくのもオススメです。
フィカス・バーガンディの育て方
水やり
もともと水をよく欲するフィカス バーガンディですが、春~初秋の生育期ではさらに水を吸収します。春~初秋は土の表面が乾いたら鉢底から滴るくらい水をしっかり与えてください。涼しくなってくる秋は水の吸収が暖かい時期と比べ緩やかになっていきます。これは冬の休眠期までの準備期間のためです。土の表面が乾いてから2日後、その次は3日後、など少しずつ水やりの頻度を減らしていきます。冬は休眠期となり、水の吸収が遅くなり成長も緩やかになります。遅いからと言って水をあげすぎると根腐りの原因となります。土の表面だけじゃなく、鉢の中も乾燥したのを確認してから水をあげましょう。土の表面が全体的にすこし白いような見た目になったら土の中が乾いている目安となります。しかし、葉は乾燥させないよう、葉水は毎日行いましょう。葉水はホコリや虫を落としてくれますので見た目も保ってくれます。
肥料
フィカス・バーガンディは元から丈夫な植物のため、植え替えの際に緩効性の肥料を土に混ぜるだけで充分です。肥料を与えるオススメの時期は暑さや寒さが落ち着いている4~6月と9~10月であり、それ以外の時期では肥料焼けや栄養過多となり枯れることがあるので控えましょう。葉先が黄色く変色するようなら株の生育不良を起こしている可能性があるため窒素を多く含んだ肥料を与えて様子を見てください。
日常のメンテナンス
フィカス・バーガンディの艶のある葉はホコリが付くと目立ってしまい見栄えが悪くなります。屋外での生育の場合は雨である程度はリフレッシュができますが、室内だと人の手でリフレッシュさせる必要があります。毎日の葉水でホコリや虫を落としてあげることで見栄えや虫の被害の予防になりますよ。もし落ちにくいのであれば柔らかい布で拭きとってあげてください。
剪定(摘心)・切り戻し
密集した葉や不要な枝を切ることで風通しが良くなり蒸れの防止や満遍なく日が当たるようになります。フィカス・バーガンディの剪定は4~5月と9月が最適とされています。生育期の間で気温が高すぎず低すぎない落ち着いた時期に剪定していただくと、ダメージを受けても早く回復してくれます。逆に気温が高すぎる季節や低すぎる時期での剪定はダメージの回復が遅くなり枯れることがあるのでオススメしません。ゴムの木なので幹や枝を切ると樹液が出てきます。肌に触れるとかぶれることがあるため必ず手袋を装着して剪定を行ってください。幹を切った後の切り口は樹液をクッキングペーパーなどで拭い、癒合剤を塗って病原菌の侵入を防ぐと安心です。
植替え・鉢替え
根が張りすぎると水の吸収が悪くなるだけじゃなく、栄養が巡りずらくなり枯れてしまいます。土の中の根が張りすぎると鉢が割れてしまうことがあるので2~3年に1回のペースで一回り大きい鉢に植え替えましょう。植え替え時期は剪定時期と同じく4~5月と9月がオススメです。植え替えは根に少なからずダメージが入るため生育期の中の気温が落ち着いている時期に植え替えをした方が回復が早いです。鉢から出した時に固くなった土を優しくほぐして根が伸びやすくしてから水はけのいい新しい土を使って入れ替えます。樹液が出ますので植え替えの際は必ず手袋を装着しましょう。 植え替え後は元気がなくなることがありますが、ダメージの回復や環境の変化によるものです。適応したらまた元気になりますので、直射日光を避けて日当たりの良い場所に置くことや水やりで様子を見ましょう。
フィカス・バーガンディの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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肥料 | 10 | 10 | ||||||||||
剪定・切り戻し | 15 | 25 | ||||||||||
植替え・鉢替え | 15 | 25 |