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「クワズイモ」の上手な育て方と日常のお手入れ方法

ハート型の大きな葉とサトイモを彷彿とさせる幹が独特の存在感を放つクワズイモ。クワズイモはアロカシア属の常緑性多年草の一種です。その名の通り「芋」のような部分に毒性のあるシュウ酸カルシウムが含まれていることから「食わず芋(クワズイモ)」という名前が付けられました。独特の風貌はインテリアグリーンとして人気が高いですが、前述の通り毒性があるため、小さな子供や室内でペットを飼育されている場合は注意が必要です。

基本情報

クワズイモ

クワズイモ

学名・Alocasia odora

科目
サトイモ科
属名
アロカシア属
原産地
東アジア
別名
イシイモ、ドクイモ、アロカシア・オドラ、エレファントイヤー
英名
Chinese taro
花言葉
仲直り、復縁
誕生花
7月26日

クワズイモについて

クワズイモは、東アジア原産で四国南部、九州南部などに自生しているサトイモ科アロカシア属の多年草です。高温多湿を好み育てやすい植物の上、別名「出世芋」とも呼ばれ縁起の良いとされており、贈り物にもおすすめです。サトイモと似ていますが、毒性のあるシュウ酸カルシウムを含むため、誤って大量に食べると悪心、嘔吐、麻痺、皮膚炎などの中毒症状が発症する場合があるため、小さな子供やペットがいる場合は注意が必要です。またシュウ酸カルシウムは皮膚に付着すると刺激があるので注意してください。

  • 耐寒性3
  • 耐暑性8
  • 耐陰性6

クワズイモを育てる環境

置き場所

室内

クワズイモは耐陰性もあるので明るい室内であれば管理出来ますが、光量が足りないと葉の色が薄くなったり、生育不良を起こします。健康的な状態を維持するのであれば、出来るだけ明るい場所で暖かい場所が最適です。また風通しが悪いと蒸れて病害虫が発生しやすいくなるため、風通しが良い場所が良いでしょう。直射日光やエアコンなど空調の風が直接当たると葉が傷みますので避けてください。

屋外

クワズイモは直射日光の当たらない風通しの良い場所で管理してください。葉焼けをするようであれば寒冷紗など遮光してください。最適気温が8℃以上の温暖な地域であれば冬季も屋外管理が可能ですが、基本的には冬季は室内に移動した方が良いでしょう。気温が13℃以下になってきたら室内管理がオススメです。

温度

クワズイモは東アジアの温暖な地域原産の植物のため気温が20℃~30℃が最も生長する温度帯です。8℃以下の低温で長時間晒される環境では生育不良を起こし、最悪枯れてしまうこともあります。健康的に生育する場合は最低気温は10℃以上をキープするのが望ましいです。日中は日光のあたる窓側に置き、夜間は窓辺の冷え込みを避けるために窓際から離して管理するのが良いでしょう。

クワズイモの育て方

水やり

春~初秋の生長期は土の表面が乾いたら鉢底から滴るくらい水をしっかり与えてください。気温が低下する秋~冬は生長が緩やかになりやがて休眠期に入ります。この時期になると水や栄養の必要量も少なくなります。土の表面が乾燥して3~4日経過後に水やりを行うようにしてください。過度の水やりは土が常に湿った状態となり根腐れを起こす原因となります。葉は乾燥させないよう、葉水は毎日行いましょう。葉水はホコリや虫を落としてくれますので見た目も保ってくれます。

肥料

クワズイモは生長期に肥料を与えることで、丈夫で健康な株に育ちます。肥料を与えるオススメの時期は5~10月で緩効性の肥料や置き肥を与えると良いでしょう。生長期以外の時期の施肥は肥料焼けや栄養過多となり枯れることがあるので控えましょう。

日常のメンテナンス

クワズイモは熱帯原産の観葉植物なので、年間を通じて湿度を上げるため葉水をあげてください。クワズイモの葉水は時期によって調整すると尚良いでしょう。春~秋は葉全体が濡れるまで、冬は葉全体にふんわり水滴が乗る程度が最適です。葉の表面だけでなく、裏面にもかかるように意識するとより効果的です。葉水をすることで、害虫対策と埃除去の両方の効果があります。

剪定(摘心)・切り戻し

クワズイモの剪定に適した時期は生長期である5~10月で その中でも5月~8月に剪定すると新芽の出やすくなり、剪定後の生育も良くなるのでオススメです。剪定は古くなった葉や傷みが出ている葉を剪定することで、風通しを良くします。 剪定する際は切り口から雑菌などが入らないように清潔なハサミやナイフを使用し、茎の根元付近で切り落としてください。剪定した茎の断面を半日ほど乾燥させた後、新しい土に植えることで、挿し木で株を増やすことが出来ますので、是非ともチャレンジしてください。

植替え・鉢替え

根が張りすぎると水の吸収が悪くなるだけじゃなく、栄養が巡りずらくなり枯れてしまいます。クワズイモは生長が早い植物なので、年1回程度の植替えがオススメです。植替えの時期は5月~8月頃が最適です。クワズイモの生長期にあたるため、植替え時の負担も少なく済みます。植替えの際に株元に出来た子株に根をつけた状態で親株から取り外し、新しい観葉植物に植え付けることで株分けすることができます。鉢から出した時に固くなった土を優しくほぐして根が伸びやすくしてから水はけのいい新しい土を使って入れ替えます。樹液が出ますので植え替えの際は必ず手袋を装着しましょう。植え替え後は元気がなくなることがありますが、ダメージの回復や環境の変化によるものです。適応したらまた元気になりますので、直射日光を避けて明るい日陰で10日間ほど養生してください。

クワズイモの育て方カレンダー

時期1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
肥料 20 5
剪定・切り戻し 1 30
植替え・鉢替え 25 30

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