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「フィカス・ルビー」の上手な育て方と日常のお手入れ方法

名前の通り、赤みがかった葉がとても美しいフィカス・ルビー。その大きな葉には光沢があり、色味も相まって高級感を感じさせます。緑の葉と赤みのある葉が入り混じっているものや、赤みがかった葉だけで生長するものも、深い赤に色づく葉をつけるものなど、ひとつひとつの個性が光るとても魅力的な植物です。お洒落で可愛らしいその見た目は女性に人気で、丈夫に育つゴムの木の一種のため初心者でも安心して育てることができます。今回は、お部屋に色味を与えてくれるフィカス・ルビーをご紹介いたします。

基本情報

フィカス・ルビー

フィカス ルビー

学名・Ficus elastica 'Ruby'

科目
クワ科
属名
イチジク属(フィカス属)
原産地
インド、熱帯地方
別名
赤ゴム、フィカス・エラスティカ・ルビー
英名
Ficus elastica Ruby
花言葉
永久の幸せ、応援
誕生花
-

フィカス・ルビーについて

フィカス・ルビーは美しい葉を持つだけでなく、その強い生命力から「永久の幸せ」という花言葉が付けられています。縁起の良い花言葉と育てやすさから、新築祝い、開店祝いなどのお祝い事にも喜ばれるでしょう。癒し効果のある緑の植物も良いけれど、特徴的でお洒落な植物にも触れてみたい!という方にもおすすめの植物です。

  • 耐寒性3
  • 耐暑性7
  • 耐陰性4

フィカス・ルビーを育てる環境

置き場所

室内

日陰でも多少は育ちますが、健康に長く育てるにはカーテン越しの光が当たる明るい場所が最適です。また、フィカス・ルビー最大の魅力であり特徴である葉の赤みは、適した量の日光を当ててあげると一層綺麗に発色します。逆に言えば、日照不足だとせっかくの赤色が薄い、あるいは出ないまま育ってしまいます。お迎えする場合は、ぜひその最大の魅力を引き出すために明るい場所を選んであげましょう。エアコンの風が当たる場所は避け、風通しの良い場所だと尚良いです。

屋外

日本の直射日光は強すぎるため、屋外に置く場合は必ず遮光率を調整した場所に置いてあげてください。生長期でも40℃を超える場合は必ず日陰に移して管理しましょう。冬は5℃以下になると枯れてしまう可能性が出てくるため、室内に移して管理するのが無難です。日中はカーテン越しの光が当たる場所で日光浴をさせ、夜は冷気が入って冷える窓辺を避けて置いてあげましょう。また、屋外管理は病害虫が付きやすいため、その点もご注意ください。

温度

15℃を下回ると生長がゆるやかになりだします。5℃以下になると枯れてしまう可能性が上がるため、冬場の置き場の気温には注意してください。屋外で育てている場合は、15℃を下回る日が続きだしたら屋内に引き上げる準備をしましょう。休眠期だけでなく生長期である8月の猛暑日も注意が必要で、熱帯地方原産で耐暑性があるとはいえ、40℃を超える場合は日陰に移動させるか、一時的に室内に入れることをおすすめします。気温が上がれば上がるほど葉焼けを起こしやすくなるため、葉を綺麗に保つためには気温にも気を配りましょう。

フィカス・ルビーの育て方

水やり

生長期である春~秋の間は、土の表面が乾いたら水をたっぷり与えましょう。鉢底から水が流れ出るほど与えたら、受け皿に溜まった水はしっかりと切って捨ててください。休眠期である冬場は水の吸収量が減るため、10月中旬頃から徐々に水やりの頻度を下げましょう。冬は土の表面が乾いてから2、3日た経った後に与えるだけで十分です。この間も、受け皿に溜まった水は忘れずに捨てましょう。葉水は植物を観察するきっかけになり、病害虫の予防や冬場の乾燥しやすい空気を潤す役割も果たすため、日々植物の様子を見ながら与えてください。

肥料

フィカス・ルビーに肥料を使う場合は、生長期の春~秋の間は月に1回程度置き肥をしてください。生長期は水と共に栄養もよく吸収するため、適度に与えればぐんぐん健康に生長していきます。室内管理でコバエを発生させたくない場合は、化成肥料をおすすめします。休眠期である冬の間は、肥料やけを起こし枯れてしまう可能性もあるため肥料は不要です。生長期であっても与えすぎは根を傷める原因となり植物に負担がかかってしまうため、植物の様子を見ながら適量を与えてあげましょう。

日常のメンテナンス

コバエ、ハダニ、カイガラムシなどの病害虫発生予防にもなるため、葉水を日々行ってください。時々葉水の後にティッシュで表と裏を拭いてあげると、美しい葉の色味を更に美しく、綺麗に保つことができますよ。せっかくの赤い色実をより強く出したい時は、欠かさず日光浴をさせてあげましょう。元々暗い場所に置いていた場合、急に明るい場所に移動させると葉焼けを起こしてしまうため、徐々に移動させてあげてくださいね。

剪定(摘心)・切り戻し

せっかくお洒落な葉を持つ植物ですから、外見もしっかり整えてあげましょう。他にも風通しを良くして病害虫の発生予防をする、植物全体に日光が当たるようにするなど、剪定には多くの役割があります。時期は5月下旬~9月がおすすめです。8月も適期ではあるのですが、猛暑日の気候は剪定後の植物の負担になるためなるべく避け、植物が過ごしやすい時期に済ませてください。また、切れ味の悪いハサミや不衛生なハサミは植物の病気の原因にもなるため、切れ味が良く清潔なハサミを使用してください。剪定自体は特別難しくありませんが、フィカス属の樹液は肌をかぶれさせたりかゆみを発生させたりする成分を含んでいるため、作業時は下に新聞紙を敷いて軍手を使用するようにしましょう。

植替え・鉢替え

植え替えは5月~10月の間で、1~2年に1回を目途におこなってください。鉢の底から根が伸び出ていたり、水やりの際に水が土に染み込まなくなったりしたら、適期に植え替えるプランを立てましょう。高温だと植え替え後の負担が大きくなってしまうため、夏の猛暑日は避けて行ってください。植え替えの際は黒く傷んだ根や古い根を取り除き、土が古く栄養を含んでいない場合は、土も新しいものを準備する必要があります。鉢は生長スピードに合ったサイズのものを選んでください。赤い葉の色味に合うデザインのものを探してみるのも、フィカス・ルビーならではの楽しみ方です。

フィカス・ルビーの育て方カレンダー

時期1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
肥料 15 15
剪定・切り戻し 25 5
植替え・鉢替え 25 20

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