How to
「フランスゴムの木」の上手な育て方と日常のお手入れ方法
小さくて丸い可愛らしい葉と、しなやかな曲線を描く幹がが美しいフランスゴムの木。 すっきりとした見た目でどんなインテリアにも馴染むためオフィスや美容院お部屋など、置く場所を選びません。 温度や置き場所に注意すれば育ってくれる丈夫な性質のため初心者でも育てやす植物です。 また、幹が柔らかいため好みの曲がり具合を作ることができることから、経験者の方でも楽しむことができますよ。 フランスゴムという名前ですが、原産国はオーストラリア東部でフランス人が広めたことから「フランスゴムの木」という名前が付きました。 明るくて様々な場面で使用できる花言葉を持っているためギフトで贈る方も少なくありません。
基本情報
フランスゴムの木
学名・Ficus rubiginosa
- 科目
- クワ科
- 属名
- イチジク属(フィカス属)
- 原産地
- オーストラリア東部
- 別名
- フランスゴム、フィカス・ルビギノーサ
- 英名
- Ficus rubiginosa
- 花言葉
- 永久の幸せ
- 誕生花
フランスゴムの木について
フランスゴムの生育期は真夏以外の4~10月で、適正温度は15℃~30℃。耐えられる最低気温は5℃です。 フランスゴムの木はあたたかい日光と風通しのいい場所を好む植物で、25℃前後が生育しやすい温度です。 寒さには弱く最低気温は5℃ですが10℃を下回るような秋と冬の置き場所には注意しましょう。 フィカス属の中では比較的高い耐陰性を持っていますので日陰でもある程度は生育できます。 ですが長時間日光が当たらないと葉落ちをするのでなるべく日光が当たる場所に置いてあげましょう。
- 耐寒性2
- 耐暑性8
- 耐陰性7
フランスゴムの木を育てる環境
置き場所
室内
フランスゴムの木は耐陰性にも優れているため日の入らない日陰で育てることは可能です。 ですが、フィカス属はもともと日光を好む植物のため、長時間日光に当たらない場所に置いておくと葉落ちや変色を起こします。 なるべく日が入る場所に置いて頂くことをおススメします。 室内での最適な置き場所はレースカーテン越しのやわらかい日差しが入る窓際です。 また、風通しのいい場所も好むのですが、エアコンの冷蔵や暖房の風は乾燥してしまうため風が直接当たらない場所に置いてください。 10℃を下回るような冬の場合は冷気が伝わりやすいので窓から離して寒さを和らげてください。 もし、移動が難しい場合や温度調節ができない場合はプチプチや発泡スチロールで防寒することもできますよ。
屋外
あたたかい気温の春~初秋までは屋外での生育は可能です。 20℃前後の気温で成長が活発にはなりますが、直射日光は葉焼けを起こすことがあるので半日陰か遮光ネットの仕様がオススメです。 35℃を超える猛暑日が続くような真夏は気温が高くなる時間帯は特に注意が必要です。しっかりと遮光をして温度を調整してください。 ですが、最適温度の15℃を下回るような気温になってきたら少しずつ室内に移動させる準備をしましょう。 早朝から昼頃まで室内に置き、少しずつ時間を延ばして温度の変化に慣れさせていきます。 また、逆に室内から屋外に移動する場合も同様に少しずつ慣らしていってください。
温度
フランスゴムの木の最適温度は15℃~30℃のあたたかい気温で、生育が活発になるのは20℃前後です。 耐えられる最低温度は5℃ですが、10℃を下回る気温が続くと生育が緩やかになり、5℃以下になると葉が落ち始めますので、温度管理には注意しましょう。 35℃を超えるような高温に長期間置くと、株にダメージが入り一時的に生育が止まることがあります。 そうすると生育期に栄養が作られないため冬を越せず枯れてしまいますので、猛暑が続く真夏には温度の高くなる時間帯は日陰や室内に移動させましょう。 生育期から休眠期に入ると葉落ちすることがありますが、しっかりと時間をかけて温度の変化に慣らしていたり置き場所を守っていれば、 それは新陳代謝で葉が落ちているだけです。少し様子を見ていただければまた葉が付きます。
フランスゴムの木の育て方
水やり
生育期のフランスゴムの木は水を多く吸収します。土の表面がしっかり乾いたら鉢底から滴るくらいに水を与えましょう。 水枯れが起こると変色や葉落ちが起こりますので乾燥状態が続かないように土の状態をしっかり確認してください。 ですが猛暑日の水やりは鉢の中の土が湯がるような暑さとなり根にダメージが入ります。 気温が高い時間ではなく、気温が落ち着いた夕方や夜にしっかりと与えてください。 15℃を下回るような気温が多くなる時期は休眠期の準備を始めるため成長が緩やかになり、水の吸収も遅くなります。 水やりは土の表面が乾いてから2日後、その次が3日後、と少しずつ水やりの頻度を減らしていってください。 休眠期に入ったフランスゴムの木への水やりはなるべく土は乾燥気味にしていただき水やりは週に1度で充分です。 生育期や休眠期に関わらず、葉水は葉の乾燥や害虫を予防するために毎日行っていただくのがオススメです。。 受け皿に溜まった水は根腐れや虫の発生の原因となるのでその都度捨ててください。
肥料
フランスゴムの木に肥料を与える時期は4~6月、9~10月の生育期が最適です。 それ以外の時期は成長が緩やかのため肥料を与えると肥料焼けを起こし株や根がダメージを受けてしまいます。 ゴムの木はもともと肥料をそこまで必要としない植物のため規定量よりも少なめにしてあげすぎにはご注意ください。 植え替えをする時に長く効果が持続する緩急性化成肥料を混ぜ込んでいただいたり、 即効性のある液肥を2週間に1度、水やりの代わりに与えるだけでも充分です。
日常のメンテナンス
丸くて艶のあるフランスゴムの葉はホコリや虫がつきやすく見た目が悪くなりがちです。 屋外での生育であれば雨が自然に落としてくれますが室内ではそうはいかないためご自身でメンテナンスしていただく必要があります。 日々のメンテナンスには葉水をしてあげるのがオススメです。ホコリや虫をある程度落としてくれますし、乾燥による葉落ちや変色を防いでくれます。 もし落ちにくい場合は柔らかい布で拭く取ってください。虫はそのままにすると排出物により害虫病になり枯らしてしまうことがあります。 日々の葉水の流れで葉の裏や幹の様子は毎日必ず確認してあげれば見た目の綺麗さも状態も保てますので忘れずに行いましょう。 葉の綺麗を持続させるにはリーフシャインの使用もオススメです。艶の維持やホコリの付着を防いでくれます。
剪定(摘心)・切り戻し
生長すると枝や葉が密集し風通しや全体の葉の日当たりが悪くなり、葉の変色や害虫の発生につながりますので剪定をして健康を保ちましょう。 フランスゴムの木の剪定に最適な時期は4~5月と9月の気温があたたかい時期が最適です。 真夏以外の生育期に行うと早いダメージの回復が見込めますし、切ったところからすぐに新芽が出てきます。 逆にこの時期以外での剪定は生育が緩やかでダメージ回復になかなか時間が掛かり越冬が難しく、枯れることがありますのでご注意ください。 35℃以上の日が続く真夏日は一時的に成長が緩やかになることがあるため剪定には不向きですし、湿度の高い梅雨の時期は切り口が乾かず病原菌が付着しやすいですのであまりオススメはできません。 ゴムの木のため切り口からは樹液が出ます。肌に触れるとかぶれを起こす可能性があるため必ず手袋を装着してから選定を行いましょう。 切り口が大きくなるようでしたら樹液を拭ってから癒合剤を塗ればカビなどの病原菌が侵入してくるのを防いでくれますよ。 剪定をする際は、枝のふくらみ(成長点)を残して切り落とします。そこから新芽が出てくれますので、切り落とさないようにしましょう。 フランスゴムの木は生育期に葉をグングン伸ばす植物のため、少し短めに切ってしまってもすぐに伸びます。
植替え・鉢替え
フランスゴムの木は成長スピードが早い植物ですので根もグングン伸び張りやすいです。 根がぎゅうぎゅうになると土の中の酸素が少なくなり呼吸ができなくなる他、水の吸収が悪くなり根腐れを起こしてしまう原因となります。 2~3年に1度鉢を変えてあげて成長を促してあげましょう。 フランスゴムの木の植え替えに最適な時期は剪定の時期と同じ4~5月と9月の気温があたたかい時期がオススメです。 それ以外の時期は休眠期であったり成長がゆるやかな時でダメージの回復が遅くなり枯れてしまうことがあるので控えましょう。 植え替えの際は古くなった土を落とし、黒くなった根の切り取りをしてあげると健康な根に栄養が行き渡ります。 もし根が張りすぎて固くなっていたら手でほぐしてあげてください。 一回り大きい鉢に植え替えてあげると植物もグングン伸びますが、大きさを変えたくない場合は同じ大きさの鉢に入れてあげましょう。 植え替えの後は水をたっぷりと与えて日当たりと風通しのいい場所に置いてください。
フランスゴムの木の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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肥料 | 10 | 20 | ||||||||||
剪定・切り戻し | 10 | 25 | ||||||||||
植替え・鉢替え | 10 | 5 |