How to
「ソング オブ インディア」の上手な育て方と日常のお手入れ方法
深い緑を黄緑色で縁取った笹のような葉が可愛らしいソングオブインディア。 上にまっすぐ伸びた形や曲がりくねった形など自由でのびのびとした多彩な樹形が特徴的。 葉の色が明るく柔らかくオシャレなイメージのためオフィスや店舗のインテリアに置くと雰囲気をワンランクアップされることができますよ。 また、「幸福」や「小さな恋」というご家族や素敵な方へのギフトにもってこいな花言葉が付いている他、 「開運」「長寿」などの目上の方へ向けたギフトに最適な花言葉を持っていますのでお祝いのシーンで役立ちます。 ソングオブインディアはインドやマダガスカルなどの熱帯地域が原産国のため暑さには強いですが寒さには弱いです。 生育における最適温度は20~30℃で耐えられる最低温度は5℃ですが10℃を下回ると生育が止まりますので寒い冬の置き場所には注意しましょう。 成長速度はゆっくりで大きく育ちすぎることがなく、室内では芽が出にくいためこまめな剪定が必要ないため、 日当たりや風通しに気を付ければ初心者でも気負うことなく育てることができます。
基本情報
ソング オブ インディア
学名・Dracaena reflexa ‘Song of India’
- 科目
- リュウゼツラン科
- 属名
- ドラセナ属
- 原産地
- マダガスカル、インド、東南アジア
- 別名
- センネンボク、ドラセナレフレクサ、発財樹(Money tree)、ソングオブジャマイカ、ソングオブバンコク
- 英名
- song of india
- 花言葉
- 幸福、小さな恋、開運、長寿、真実さ、隠しきれない幸せ
- 誕生花
- 12月1日、12月5日
ソングオブインディアについて
ソングオブインディアの生育期間は5~7月で、この時期にゆっくりなペースでもしっかり成長します。 最適温度は20~30℃、最低温度は10℃であたたかい温度を好み寒さを苦手とします。 熱帯地域が原産国のため暑さに強く日陰にも強いため室内での生育も可能ですが、基本的には日光が好きな植物です。 日の当たらない暗い場所に長期間置いておくと深い緑と黄緑のコントラストが薄くなり葉落ちしてしまいます。 葉の色が薄くなったら窓際や屋外に置いて日光に当てればまたはっきりとした色が出てきますよ。 休眠期の間は水をあまり必要としませんが、生育期の間は高い気温のこともあるため水の吸収が早いです。 表面が乾いたら鉢底から滴るくらいしっかり水を与えましょう。
- 耐寒性3
- 耐暑性8
- 耐陰性6
ソングオブインディアを育てる環境
置き場所
室内
ソングオブインディアは明るくてあたたかい場所を好みますので室内に置く場合は光が良く入る窓際に置いて頂くのがオススメです。 真夏の直射日光は光が強すぎるため葉焼けの原因となります。真夏の間はレースカーテン越しに柔らかく日を当ててください。 10℃前後の気温が続くような時期は、窓際に置いておくと夜の冷え込みが伝わりますのでなるべく離して置いて暖かい場所に移動させてください。 もし、移動が難しい場合はプチプチや発泡スチロール、段ボールなどで囲ってあげれば防寒することができます。 室内での生育はホコリや虫が付きやすいため見栄えが悪くなったり害虫病の被害を受けやすいので、日頃の葉水や葉の裏側を確認しておきましょう。 生育期の5~7月は屋外に出していただいても問題ありませんが、急に直射日光を当てると葉焼けを起こすので注意が必要です。 遮光ネットを使用して直射日光を当てないようにして少しずつ外の環境に慣らしてあげてください。
屋外
生育期の5~7月は屋外での生育も可能ですが、35℃を超える場合は気温が高い時間帯は室内に入れておきましょう。 最適温度を超えた高温時は一時的に生育が止まってしまいます。休眠期のための成長ができず、越冬が難しくなります。 また、寒さに弱いため最低気温が10℃前後や下回ることが多くなる秋~冬の間も同様です。 屋外で生育する時は直射日光が当たらないように遮光ネットを使用したり半日陰に置くと葉落ちや葉焼けを防ぐことができます。 屋外から室内への移動は時間を決めて徐々に環境に慣らしていってください。急な環境の変化は植物にとってはストレスと感じ葉落ちを起こしてしまいます。
温度
ソングオブインディアの最適温度は20~30℃のあたたかい気温で最低温度が10℃です。 20℃前後の春と初秋のあたたかい気温で成長をしてくれます。 秋に入る頃には休眠期に入るための準備期間となり少し成長が緩やかになり、休眠期に入ると成長が止まります。 ソングオブインディアは暑さに強く寒さに弱いため真夏以外の春~初秋は屋外での生育もできますが秋~冬の間は室内のあたたかい室内での生育が好ましいです。 あたたかい室内に置いていても冬の夜は冷え込むため、なるべく冷気を受けないように夜の間は窓から離して置きましょう。 移動が難しい場合はプチプチや発泡スチロール、段ボールで囲ってあげると防寒することができますよ。 逆に35℃を超えるような猛暑日にはなるべく涼しい室内で管理をして下さい。 鉢の中が高温になると株と根にダメージが入り成長を一時的に止めてしまいます。 生育期に成長を止めてしまうと越冬が難しくなりますので猛暑日の温度管理には注意しましょう。
ソングオブインディアの育て方
水やり
ソングオブインディアは日当たりとある程度の湿度を好む植物ですので水や葉水はしっかり行いましょう。 5~7月の生育期には気温が高いこともあり水の吸収が早くなります。表面が乾いたら鉢底から滴るくらいしっかり水やりをして下さい。 8~9月の真夏日は水が高温になり鉢の中が茹るような熱さになります。そうすると株や根にダメージが入ってしまいますので、 真夏の水やりは夕方や朝方の太陽が低く気温が落ち着いている時間帯に行いましょう。 秋になると気温や生育が落ち着き水の吸収が緩やかになります。これは休眠期に入るための準備期間となります。 土の表面が乾いてから2日後、その次が3日後、と少しずつ水やりの量を減らし土の中を少しずつ乾燥気味にしていきましょう。 冬は休眠期となり成長が止まります。この時期にたくさん水を与えると根腐れを起こしてしまいます。 月に1~2度の水やりでも充分ですので、土の中を乾燥させましょう。冬場の水やりは気温が高い昼間に行うのがオススメです。
肥料
ソングオブインディアは肥料をあまり必要としない植物ですが、与えればそれだけ強く元気を保てます。 植え替えの時に長時間効果のある緩急性肥料を土の中に混ぜ込むだけでも充分です。 肥料を与える時期は生育期の5~7月の2ヶ月に1度程度の投与がオススメですし、液肥を2週間に1度与えていただいてもいいでしょう。 8~9月の真夏日は生育が止まることがあります。その時期は肥料を与えないようにし、2週間に1度の頻度で液肥を水やりの代わりにする程度にした方が安全です。 秋~冬の休眠期には肥料は必要ありません。与えてしまうと栄養を吸収できず肥料焼けを起こし場合によっては枯れてしまいます。 もし弱っている場合は肥料ではなく、活力剤を与えていただく方がオススメです。
日常のメンテナンス
葉の色のコントラストが綺麗なソングオブインディアは室内での生育だとホコリや虫が付きやすくなります。 放っておくと見た目が悪くなるほか、害虫病の被害を受ける原因となりますのでしっかりと確認する癖をつけておきましょう。 屋外での生育なら雨が洗い流してくれますが室内での生育だとご自身で対処していかなければなりません。 葉水は葉に潤いを与えるだけでなくホコリや付着した虫を飛ばす役割も持っているため毎日行うことをおススメします。 もし取れにくい場合は柔らかい布で拭ってしっかり落とすことが大切です。 また、葉の艶を出すだけでなく乾燥とホコリの付着を防ぐリーフシャインを使用するのもオススメです。 虫が付着する主な場所は葉の裏側や新しい芽の部分、幹の部分が多いので毎日葉水をする際一緒に確認しておきましょう。
剪定(摘心)・切り戻し
ソングオブインディアの剪定は生育期の5~7月のなるべくはじめの方に行うことがオススメです。 室内ではソングオブインディアの生育はゆるやかのため、こまめな剪定は必要ありませんが、 枝や葉が密集してきたら葉全体に光が当たりにくくなるのと、風通しが悪くなるのでその場合は間引き程度の剪定を行いましょう。 生育期のはじめの方に剪定を行えばダメージが少なく、回復が早くなります。 休眠期や猛暑日での剪定はダメージの回復が間に合わず、枯れてしまうことがあるためその時期は避けましょう。 剪定の際に切り取った枝は挿し木として増やすことができますよ。
植替え・鉢替え
鉢の中で根が詰まると土の中の酸素が薄くなり呼吸ができなくなることや水の吸収が悪く根腐れを起こしてしまう原因となります。 生育速度がゆったりなソングオブインディアの植え替えに最適な時期は2~3年おきで生育期の5~7月のはじめの方です。 なるべく早い時期に行った方が早い回復が見込めるのと、しっかり根を伸ばすことができて安定させることができますよ。 真夏日や休眠期での植え替えはダメージの回復ができず枯らしてしまうことがあるため控えた方がいいでしょう。 固まった根をほぐしてあげてから古い土と根を落としてあげます。そのあと新しい水はけのいい土の中に優しく入れて植え替えができます。 一回り大きい鉢に入れれば大きく育ちますが、大きくしたくない場合は同じ大きさの鉢に入れればサイズを変えずに元気に育ってくれますよ。
ソングオブインディアの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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肥料 | 20 | 10 | ||||||||||
剪定・切り戻し | 20 | 10 | ||||||||||
植替え・鉢替え | 20 | 10 |