観葉植物
梅雨の時期の観葉植物はどうする?
6月になると、もうすぐ梅雨入りです。梅雨は観葉植物にとってどんな時期でしょうか?実は高温多湿の梅雨時期は、観葉植物にとっては厳しい時期でもあります。梅雨が終われば暑い夏がやってきますが、梅雨での育て方を間違えると、環境の変化に耐えられず弱ってしまう原因となることもあります。そんな観葉植物にとって大敵である梅雨の時期を乗り越える方法についてご紹介していきます。
梅雨に起こりやすい観葉植物のトラブル
①根腐れ
梅雨の時期は湿度が高いため、土が乾きにくくなり、ずっと湿った状態になります。そうなると水分量が必要以上に多くなるので、根が吸収しきれず、土中に水分が残ってしまう状態になります。それによって根が空気を得られず窒息状態となって根腐れを起こしてしまうのです。
◆対処法
一度根腐れを起こしてしまうと復活させるのは難しいので、根腐れを起こさないことが大切です。そのためにも、土が乾ききらないうちに水やりをするのはやめましょう。完全に土が乾ききった、その数日後に水やりをやるぐらいでも大丈夫です。
万が一根腐れしてしまった場合は一旦鉢から出し、腐ってしまった根を取り除きましょう。新しい土で植え替えを行い、数日後に少しずつ水やりを再開してください。
②日照不足
梅雨時期は、雨の日や曇りの日が多いため太陽の光を浴びることがあまりできない日が続くこともあります。そうなると、日照不足で十分な光合成を行うことができず、栄養不足となってしまい、生長を妨げる可能性があります。
◆対処法
梅雨の晴れ間に、しっかりと日の当たる場所へ移してあげましょう。日の当たる場所と言っても、直射日光は葉焼けを起こす可能性があるので、カーテン越しの窓辺がおすすめです。
徒長してしまうのが心配な場合は、観葉育成用ライトの使用もご検討ください。
③病気や害虫の発生
高温多湿の梅雨時期は、細菌性の病気や害虫の発生がとても起こりやすい時期になります。強い風や雨をしのぐことができるため、実は室内の方が害虫にとっても居心地の良い場所になっているのです。
◆対処法
害虫の発生リスクを下げるためには湿度を下げる必要があります。土が乾いた状態にするために、エアコンやサーキュレーターを使用しましょう。受け皿の水もこまめに捨てるようにしましょう。枯葉も虫が付きやすいので注意です。定期的に葉の裏などチェックして害虫が発生してしまっても早期に解決することが大切です。
元気に夏を迎えるために
梅雨で元気がなくなったように見える観葉植物に、肥料や水をたっぷりと与えるのはやめておきましょう。問題はそこではなく、日照不足や水分量の過多が原因である場合が多いです。元気に夏を迎えるためにも、観葉植物のお世話をしすぎないということも大切です。
梅雨に強い観葉植物
湿度に影響を受けにくいものや、土が湿った状態を好む観葉植物もあります。このような植物は梅雨に強いため、そういった種類を選ぶのもひとつです。また、そのような観葉植物はお風呂場でも育てられます。お風呂に入りながら観葉植物を見るのも癒し効果があるため、お風呂場に置く人も増えつつあります。チャレンジしてみるのもよいかもしれません。
ポトス
ポトスは湿った環境を好み、生長する植物です。耐陰性も高く、梅雨時期にはもってこいですが、水はけにだけは気をつけてください。
アイビー
こちらも湿度を好みます。さらにアイビーは空気中の水分やカビ、その他の不純物を吸収してくれるため、梅雨時期の部屋にあるとうれしい観葉植物とも言えます。
ヤシの木
ヤシの木も葉から水を吸収し、湿度をコントロールしてくれる観葉植物です。ヤシの木は種類も豊富であるため、お部屋の雰囲気に合わせたものを選べます。
まとめ
梅雨はじめじめとして人間にとっても嫌な時期ですが、植物にとってもトラブルが起きやすく枯れてしまう可能性もあるため重要な時期です。だからと言って過保護になりすぎず、湿度・日照のチェック、植物の観察をよくすることによって問題は解消できます。まずは梅雨を乗り切って、暑い夏への対策も始めていきましょう。