観葉植物
もうすぐ暑い夏!夏の暑さに強い観葉植物
年々暑さが増しているように感じますが、人間にとってつらい暑い夏は、植物にとっても暑く、影響を与えます。しかし、そんな暑い夏を得意とする観葉植物もたくさんあります。観葉植物を育てていくうえで、夏を越せずに枯らしてしまうのではという心配をされる方もいらっしゃると思います。今回は暑い夏に強く育てやすい観葉植物をご紹介させていただきます。
観葉植物と原産地
観葉植物は基本的に原産地が熱帯や亜熱帯のものが多いため、暑さに強いと思われがちですが、ひとことに熱帯や亜熱帯と言っても地域によって育ってきた環境が異なります。例えば熱帯雨林のようなジャングルで育ったものであれば、太陽光が当たりにくく耐陰性に優れているけれど木の陰になり暑さには弱いものもあります。また、砂漠地域のものであれば葉に水を貯えることで、乾燥や暑さにも強いといった具合です。観葉植物を元気に育てるためにも、原産地を知っておくことはとても大切です。
夏に育てやすい観葉植物
では、原産地も踏まえながら暑さに強く夏に育てやすい観葉植物をご紹介していきます。観葉植物を育て始める際のヒントにしてみてください。
フィカス・ウンベラータ
フィカス・ウンベラータはゴムの木の一種で、原産地は北東アフリカの熱帯地域です。雨季と乾季があり、年間の平均気温が30℃以上になることが多い場所です。そのため、フィカス・ウンベラータは温かい場所で管理する必要があります。また明るいところが好きなので、カーテン越しの窓辺に置いてあげましょう。
水やりはメリハリをつけて、土が乾いたらしっかり水をあげてください。特に夏は生育期なのでこまめに水やりしましょう。また、夏はエアコンをかけることが多くなりますが、風が直接当たる場所に置いてしまうと、葉が落ちる原因となるので気を付けてください。
オリーブ
オリーブの原産地は地中海地方です。そのため、地中海地方のような温かく乾燥気味の気候で育てるのに適しています。特に日当たりを好むため、本来であれば屋外で育てる方がいいのですが、屋内であれば日当たりの良い窓辺に置きましょう。ただし直射日光は葉焼けの原因となるため、カーテン越しが良いです。水やりは、土が乾いたらたっぷりと鉢底から流れ出るぐらいに与えます。夏の暑いときは、毎日でも水やりする方が良いです。ただし、加湿を嫌いますので皿にたまった水はこまめに捨てるようにしてください。
ストレリチア
ストレリチアは南アフリカのサバナ気候区、マダガスカルなどの地域が原産地で、乾燥に強く育てやすいのが特徴です。別名「極楽鳥花」と呼ばれ、オレンジ色の花が鳥のように美しいところから名づけられました。また日当たりを好むため、置き場所には注意しましょう。日照不足になると、葉が丸まってしまう、花が咲かないなどの影響があります。また風にも影響を受けやすく、葉が切れてしまうこともあります。そのため、エアコンや扇風機の風が直接当たらないように気を付けてください。
パキラ
パキラは熱帯地方の中南米が原産のため、暑さに強いのが特徴です。非常に生命力が強く、暑さだけでなく寒さや乾燥にも強く、病害虫がつきにくいため初心者の方でも育てやすい観葉植物の一つと言えます。また、耐陰性も高く置き場所もあまり選びませんが、やはり定期的に日光の近くに置いてあげる方がより元気に育ってくれます。風通しにも気を付けてあげましょう。クーラーの乾燥が気になる場合は葉水で対処することもできます。夏場の水やりについては、たっぷりとあげていれば問題ありません。
サンスベリア
サンスベリアはアフリカの乾燥地が原産であるため、暑さと乾燥に強い観葉植物です。日当たりを好みますが、直射日光は葉焼けの原因となるので注意しましょう。また、葉水で乾燥を防いであげることも有効です。夏は生育期になるため、水やりは表面が乾いたときにたっぷりとあげましょう。ただし、土の加湿が苦手であるため、受け皿に残った水はこまめに捨てるようにしてあげてください。
まとめ
このように、暑い夏を得意とする観葉植物もたくさんあります。夏から観葉植物を育てようと思っている方や観葉植物の夏越しに失敗してしまったという方には、上記のような植物がとてもおすすめです。暑い夏こそ観葉植物のグリーンは癒しと涼しさを感じさせてくれます。この夏にぜひチャレンジしてみてください。