種類豊富で育てやすい!アジサイの魅力大解剖
梅雨時の花と言えば、紫陽花(アジサイ)がすぐに思い浮かびます。雨に濡れた姿は美しく、とても人気のある花です。種類が豊富であり、切り花にしてもよし、ドライフラワーにしてもよしで、その魅力は主役級と言えます。今回は、そんなアジサイについての魅力をお伝えしていきたいと思います。
アジサイの品種と咲き方
紫陽花(アジサイ)は品種改良が盛んに行われており、毎年新品種が出てくるため正確な品種数はわかりませんが、3000種類以上あると言われています。咲き方にも種類があり、「がく咲き」と「てまり咲き」があります。アジサイは花びらのように見えているものは、実は花びらではなく本来は花を支える「がく」であり、装飾花と呼ばれています。がく咲きアジサイは真ん中の小さな粒のようなものが本来の花で、それを額縁のように装飾花が取り囲むことからががく咲きと呼ばれています。一方てまり咲きは、私たちがイメージする一般的な形で、装飾花がてまりのように半球状に咲いているアジサイのことを指します。本来の花はその装飾花に隠れるようにそっと咲いています。今回はわかりやすいように装飾花のことをアジサイの花と呼ばせていただきます。
花の色が変わる?
アジサイは育てている土の酸性度によって花の色が変わります。土の酸性度がpH5以下の酸性のときは青色のアジサイに、pH6以上のアルカリ性のときはピンク色のアジサイになります。日本の土壌は弱酸性なので青色のアジサイを見かけることが多いのではないでしょうか。ピンク色のアジサイを育てたいと思われる場合は鉢植えで育てたほうがよいでしょう。土に苦土石灰や牡蠣殻を混ぜて、アルカリ性になるようにpHを調整します。ただし、アジサイは基本的には弱酸性の土を好むため、あまりアルカリ性が強いと弱ってしまうことがあるのでpHの調整には気を付けてください。
アジサイの見ごろ
梅雨時期の花のイメージがあるように、5~7月頃に開花し、6~7月頃が見ごろとなります。この時期に開花し、見ごろとなる花はあまりないこともあって、庭の低木としても人気で、育てる方も多いです。また、見ごろの時期が長いのも特徴なので、花を長く楽しめるところも魅力の一つです。
アジサイの花言葉
アジサイは色の変化などから「移り気」という花言葉もありますが、一方でたくさんの花が集まっている様子から「和気あいあい」や「家族団らん」といったポジティブな花言葉も持っています。また、アジサイは花の色によって花言葉が変わります。そのため贈り物にするときには、色を意識してみてください。まず青・紫のアジサイは「冷淡」「知的」「神秘的」「辛抱強い愛」です。青や紫の神秘さからきたのかもしれません。次にピンク色のアジサイは「元気な女性」「強い愛情」です。最近は母の日のプレゼントとしても人気ですが、花言葉で選ぶならピンクがおすすめです。最後に白いアジサイは、「寛容」「一途な愛情」です。結婚式や記念日などに渡すときにおすすめです。
アジサイは初心者の方におすすめ!
花持ちがよく、うまく育てられれば毎年花を咲かせてくれることもあり人気があるアジサイですが、丈夫で育てやすいためお花を育てたことがあまりない方にもおすすめの植物です。庭木のイメージがありますが、鉢植えでも十分に育ちます。鉢植えで育てる場合の注意点を紹介します。
水やり
梅雨時期の花だけあって、水やりはとても大切です。毎日の水やりを欠かさず行い、土が乾ききる前にしっかりと水をあげてください。特に暑さの厳しい夏場は、朝だけでなく、夕方にもあげるほうがよいでしょう。乾燥に気を付けることが最も重要で、虫も付きにくく肥料もあまり必要のない、育てやすい植物です。
日当たり
アジサイは耐陰性がありますが、やはり日当たりを好むためできるだけ日向で育ててあげる方が良いでしょう。あまり日当たりが悪いと花つきが悪くなる場合があります。ただし鉢植えの場合、真夏は半日陰に置いてあげるとよいでしょう。
まとめ
この時期よく見かけるアジサイですが、見ごろが長く、育てやすい花なので、ギフトとしてもとてもおすすめです。初心者の方が育てるのにも簡単なので、興味をお持ちの方はぜひチャレンジしてみていただきたい植物です。