観葉植物
観葉植物の植え替えのメリットとポイント
観葉植物のお手入れは、日々のお手入れと、定期的に行うお手入れがあります。日々のお手入れは水やりや日光の調節などですが、定期的に行うものは剪定や植え替えです。今回はその中でも植え替えについてご紹介していきたいと思います。植え替えは基本的に年単位の頻度で行うため、まだ一度もやったことがないという方もいらっしゃるかもしれません。しかし、買ったときの鉢のままでずっと育てていると根詰まりを起こして弱ってしまったり、枯れてしまったりすることがあります。また、間違った時期や方法で植え替えをしても、観葉植物を弱らせてしまう原因となります。一見難しそうな植え替えですが、やり方のポイントを抑えればご家庭でも問題なくできますので、ぜひこの機会に取り組んでみてください。
植え替えのタイミング
植え替えは基本的に2~3年に1度ほどのペースで植え替えるほうがよいです。鉢の中で根は伸び続け、だんだんと鉢の中が根でいっぱいになり、植物の成長に影響を与えます。ご自身の観葉植物が次のような状態になっていたら、植え替えのタイミングといえます。 ・鉢の底から根が出ている ・水の吸収がよくない ・葉の色が薄く変色する ・鉢と植物のバランスが悪くて不安定 上記のような場合、根詰まりか根腐れを起こしている確率が高いです。なるべく早いタイミングで植え替えをしましょう。
植え替えをする時期
植え替えで重要なのはその時期です。家の中で育てている観葉植物であればいつでも大丈夫ではないかと思われがちですが、適していない時期に植え替えてしまうと植物にとって大きなストレスとなってしまいます。植え替えに最も適している時期は、植物の成長期である春~夏にかけてです。夏は最近とても暑いので、気温が高すぎるときは避ける方がよいです。時間帯も気温の安定している午前中に行いましょう。
植え替えの手順とポイント
①鉢から植物を抜く
鉢の中に根がパンパンに詰まっているので、抜くのは案外簡単です。植物を傷つけないように丁寧に取り出しましょう。もし鉢にくっついて取れない場合は、木槌などで鉢の周りを叩いておくと取れやすくなります。また土が湿っていると抜きにくくなるので、植え替え前には水やりを控えておくと抜きやすくなります。
②根をほぐし、土を落とす
絡み合っている根をほぐし、枯れている根や古い土を優しく取り除いていきます。全体の3分の1程度であればほぐし取ってしまっても大丈夫です。すべての土を落としてしまうと弱ってしまう原因となるので注意しましょう。また、水の吸収に必要な細い根や根毛は残しておきましょう。
③新しい鉢に移す
新しく用意する鉢は、元の一回り大きいものにしましょう。鉢底には軽石を入れます。軽石を入れておくと排水がスムーズになるので必ず入れておきましょう。鉢のサイズにもよりますが鉢底から全体の1/6~1/5程度まで入れます。鉢底に大きな穴がある場合、石や土の流出を防ぐために鉢底ネットも敷いておくと安心です。害虫の侵入も防いでくれます。そこまでできたら、根をほぐした植物を入れます。そして全体のバランスを確認しながら土を入れていきます。根の隙間に土が入るように、割りばしなどを使って土を隅々まで送り込みます。土は鉢ギリギリまで入れずに上から2~3センチのところまでにしましょう。水を入れた時に土があふれ出してしまうからです。
④水やりをする
土を入れたら、最後は水やりをします。鉢底から水が出るまでたっぷり水をあげてください。すると、茶色い水が出てきますが、これは余分な細かい土などが流れてきて、しっかりと新しい土になじむために必要なので、水が透明になるまでしっかり水やりします。この作業で根の隙間まで土が入り込み、植物が安定します。
観葉植物の植え替えにおすすめの土
植え替えの際に使う土は新しい土を使います。使い古した土は、栄養がなくなっていて植物が成長できなくなってしまいます。また、観葉植物は水はけのよい土を好むため、排水性の高い土を選ぶと良いです。せっかく植え替えるので、排水性や保水性、栄養などバランスの良い土を使いたいですよね。自分でブレンドするのも大変なので、初心者の方は市販の土がおすすめです。当店では、「観葉植物の土」を販売しておりますので、何を買えばよいのかわからないという方には、手間がかからずおすすめです。
まとめ
植え替えは、基本的には2~3年に一度程度ですが、早く大きく美しく育てたい場合は、毎年植え替えを行うという方法もあります。ご自身のお部屋のスペースや、観葉植物の種類などにも合わせて植え替えのペースや植え替え時期などを考えてみてください。植え替えは観葉植物にとってメリットが多いので、まだ植え替えをやったことがないという方も、この記事を参考にぜひチャレンジしてみてください。